住宅用太陽光発電システムは、企業や工場、農地などに設置される大規模な発電システムです。ここでは、システムの構成例、主な周辺機器、そして様々な設置形態について詳しく解説します。
住宅用太陽光発電システムの基本的な構成をご紹介します
住宅用太陽光発電システムを構成する主要な機器について詳しく解説します
直並列接続された複数の太陽電池モジュールを機械的、電気的に架台に取り付けた太陽電池群。
太陽光エネルギーを直接電気エネルギー（直流）に変換するパネル。
太陽電池モジュールを所定の傾斜角を持って取り付けるための架台。一般的には鋼やアルミ合金製であることが多い。屋根建材型の太陽電池モジュールの場合は不要となることがある。
直列ごとに接続された太陽電池モジュールから配線を一つにまとめるためのボックス。太陽電池の点検・保守時などに使用する開閉器や避雷素子の他、太陽電池モジュールの電気が逆流しないようにするための逆流防止ダイオード又はヒューズも内蔵している。パワーコンディショナと一体になっている場合もある。
太陽電池モジュールから発生する直流電力を最大限引き出すように制御するとともに交流電力に変換する。通常、電力会社からの配電線（商用電力系統）に悪影響をおよぼさないようにする連系保護装置を内蔵している。自立運転機能を備えている場合は、商用電力が停電した際に特定の負荷に供給できる。
商用（買電）電力を建物内の電気負荷に分配する。
電力会社からの商用電力系統（6.6kVなど）を受電し、必要に応じて低圧の動力電源（3相3線200V）、電灯電源（単相3線200/100V）に変換する。低圧受電で本設備がない場合もある。
電力会社からの買電量（需要電力量）を測定するための電力量計。
太陽電池で発電した電力を商用電力系統へ売電する時の売電量を測定するための電力量計。需要者側で費用負担する必要がある。売電の契約種類によって機器が異なることもあり注意が必要。
高圧気中負荷開閉器のことで、架空引込方式の場合の配電線路の分岐・区分用開閉器。
住宅用太陽光発電システムは、様々な場所に設置することができます
広大な土地に太陽光パネルを設置する最も一般的な形態です。大規模な発電が可能で、メンテナンスもしやすいのが特徴です。遊休地や未利用地を有効活用できます。
農地の上部空間に太陽光パネルを設置し、農業と発電を両立させるシステムです。農作物の栽培と発電事業の両方から収入を得ることができます。
ため池や貯水池などの水面に太陽光パネルを設置するシステムです。陸上の土地を使用せず、水面の冷却効果により発電効率が向上するメリットがあります。
工場や倉庫、商業施設などの屋根に太陽光パネルを設置するシステムです。既存の建物を活用でき、自家消費による電気代削減効果も期待できます。
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